Uber Eatsを財務で考えてみた①

コロナ禍で一気に注目度が高くなり、今や街で配達員を見ない日はないと言っても
過言ではないUber Eatsについて財務の視点(飲食店側としてUber Eatsを採用すべきか否か)
で考えてみました。
飲食関係の仕事をされている方はもちろん、そうでない方も財務の視点から
どのように意思決定するかを説明しておりますので、ぜひご覧ください。
なお、ここでは財務の視点で考えておりますので、「出前だと味が落ちるのでやりたくない」
など味オンチの私が門外漢となる事情は考慮しておりませんので、ご了承ください。

Uber Eatsレストランパートナーの条件

飲食店さんがUber Eats上を採用すると「レストランパートナー」という位置付けになるようです。
この「パートナー」という表現は、いかにもアメリカ人が好みそうな表現で、後にまた書きますが、
Uber Eatsの大元の会社、Uber Technologies Incもアメリカの会社なのでそうなってるという
形なのだと思います。
さて、肝心のパートナーになった際の条件ですが、
1.初期費用として5万円
2.Uber Eats経由での売上に対し、売上の35%
が費用としてかかってくるようです。
もし、お店にwifiやタブレット端末がなければその費用は別途かかってくるようですが、
ここでは恐らくこの両方は既に備えているお店が多いだろうと仮定して、Uber Eatsのコストには含めない
ことにします。
また、Uber Eatsでのお金の支払いはクレジットカードになっていますが、クレジット手数料はUberが負担する
ようです。

残念な考え

もし、「うちは材料費と人件費がそれぞれ30%で、家賃が5%だからもし35%も取られたら利益が出ないよ」
とお考えであれば、それは残念な考えと言わざるを得ません。
(もっとも、数字として経営を把握されているだけ良いと言えるかも知れませんが・・・)
正しい結論に至るためのヒントは、「固定費と変動費」を考えるという事です。

変動費と固定費とは?

語感から大体のイメージはつくかも知れませんが、
・変動費・・・売上に比例して増加する費用
(例えば、飲食店の場合、肉や野菜などの材料、あと、もし売上に連動してバイトさんのシフトを調整できるのであればアルバイト分の人件費、製造業なら材料費、建設業なら外注費が
この変動費に該当します。)
・固定費・・・家賃や社員の人件費など、変動費以外の費用
という分類です。
厳密に考え出すと、「電気代も売上に比例して増える部分もあるから変動費?」とか
「売上が増えると社員の残業が増えるから変動費になる部分もあるよな」とか言えますが、特にその数字を税務署に報告して後で税務署からチクチク言われるという類ではなく、あくまでも会社内部の分析のための数字なので、ある程度ざっくり「大体こんな感じ」という70%~80%あってれば良いぐらいの感覚で割り切って分類した方が良いと思います。
ちなみに、私が過去在籍していた会社(某超巨大電機メーカー等上場企業)は、
例外なくこの変動費と固定費での分析を導入しており、例えば、材料費と出荷の物流費を変動費とするなどといったかなりざっくりした決め方をしてました。

さて、ここで今まで書いてきた変動費と固定費という考えを如何にも上等な考えに見えるようにグラフにしてみるとこんな感じになります。
いえ、別にグラフにする必要は全くないのですが、なんとなく凄そうに見えるというだけでとりあえずグラフにしてみました(笑)

変動費のイメージはこんな感じです。

売上が増えるにつれて変動費も増えてますね。

固定費のイメージはこんな感じです。

売上が増えても一定ですね。

そして、変動費と固定費を一緒にするとこんな感じなります。


変動費と固定費で費用の全部なので、この線が費用になりますね。

そして、このグラフに売上を重ねてみましょう。
赤の線が売上で、これは紙面の関係で詳細は割愛しますが、45度の直線になります。

売上を表す赤の線と費用を示す青の線との差、これが売上と費用の差、利益を表すんですね。

さて、今回はこのぐらいにして、次回以降でその利益をどう見て分析していくかお話していきます。

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